人間の存在理由(重力の功罪12)第134回2008年10月7日大阪日日新聞掲載

重力の三原則はすべての宇宙物体の基盤であり、支配者である。宇宙の構造だけでなく、地上における人間や生物の精神構造にも影響を与え、食物連鎖や人間が生きるという、性格などにも応用されている。そこで人間が備え持つ能力を、三原則を正三角形に置き換え表現したい。前回にその例を挙げたが、特殊なものであった。

図表①は一つの三角形を三等分し、その形に歪(ゆが)みのないのが、個人が生きてゆく上での最低基準である。だから義務教育と家庭による、子どもへの人格形成は中学卒業時に、正三角形となっていなければならない。

図表②は勤勉でまじめなのだが、対人関係をうまく保てない。

図表③は対応能力もありテキパキしているのだが会社に遅刻したり、人との待ち合わせに遅れるグループ行動がとれない。

複雑なことを大量に盛り込んだ、教育論など必要ではない。まず、生きる力としての基礎を完成させるべきである。今、すべての大人を含み、歪みのない正三角形を保てるのは、全体の何パーセントだろう。半分にも満たないと思う。

普遍教育実践講座第134回イラスト

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