普遍教育実践講座第262回「分かりやすい人間の存在理由」

  遡れば切りが無いので適当な位置から始めることにする。

 水や大気が地上に存在し、最初の生物は草木、昆虫、小動物、中から大型動物そして人間が現れた。

人間と四本足動物は、ある時期を共に過ごしただろう。その中で、唯一人間にだけ創意工夫が出来る知恵を与えられた。

きっと他の動物にも知恵を授けたかっただろう。もし他の動物が知恵を持てば、真っ先に人間が食べ尽くされ、今の私たちは存在しないだろう。では何故人間だけに知恵が与えられたのか?

重力に因って創られた地上に於ける全ての営みを功と罪に分けること。

人の知恵から創造者が犯した罪を如何に解決し、全ての生物を安全に生かせてやること。それが、私たちの使命であり存在理由である。功とは、体系的な地上のシステムとその構造が実によく出来ていて完璧といえる点だ。

だが悲しいかな、創造者である重力には感情が無く、また所有していない。ゆえにシステムそのものが全く精神を無視したものだ。少なくとも哺乳類は感情を共有している。自分という自意識も、他の動物も、また全く同じ自分なのである。

例えれば、途方もなく長い輪になった、自意識という一本のロープの前に人間と各種動物が座り、目の前のロープ約1cmを各々が、飲み込んだ状態。

その1個体が自分と云う自意識である。一本で繋がっているものを分かち合ったものだから、自分も他の生物も同じで、相手は自分であり、自分は相手である。だから他の動物の感情を汲み取ってやり、私たちは何をするべきかを思考し知恵を以て解決してやらねばならない。

感情が解らぬ創造者は、人間に知恵を与え自らの罪を人間に託したのである。この使命を実践しないと人間は創造主に滅ぼされるだろう。古代の人間は動物と全く同じ生き方をしており、無益な殺生はしなかった。他の生物の生存場所を荒らさず犯さなかった。

他を守ることは自分を守ることに繋がるからである。しかし文明や文化が進むに連れ、人間に限り貴重な精神が退化しだした。使命を失い、欲と金が心を破壊したのである。そして今も気付かずにいる。地上も宇宙も全て円であり限りなくゼロである。

だから我に跳ね返ってくる。

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