「震災の多重苦と原発事故」に関し、多くの意見が寄せられました。前回に続き、長い分は簡潔の上、ご紹介します。
「北関東の被災者の皆さんを助けようと思ったのはテレビ映像を見たからでしょう。平和ボケした国民の改革をして、主権国家に相応しい国会議員とリーダを選ばなければ、我が国の明日はない」(大阪市・会社経営)
「危機の際に個人も組織も国家も本当の力が試される。状況から、我が国が本当に世界に誇れる先進国かは疑問である。秩序を守る個人の姿が世界か ら賞賛されているが、裏返せば無力な国家体制が、改められない理由でもある。もう一度、日本は世界の中でどう在るべきか、国民の意識の確立につながること を願う」(大阪市・医師)
「日本の3・11です。あの地震で日本は一変しました。現実のもろさが露呈しました。津波に巻き込まれる現場を見て、多くの人は、生と死が紙一 重であることを実感したと思います。それにしても膨大な被災者と地域、かつ放射能の大量漏洩。ただでさえ、大変なのに原発周辺の人たちは、なお過酷のはず です。これから被災者の方々に、激しい対象喪失が生じるでしょう。
やけどの痛みは一服した後に訪れます。それと同じように心をえぐるような、悲しみと寂しさに見舞われます。浮ついた慰めはむなしく響くだけです。本当に悲しみを熟知した人の言葉しか響かないはずです」(大阪市・会社経営)
「1945年8月6日。広島のど真ん中に原子爆弾が投下された。一瞬にして数百万の尊い命が奪われた。私はまもなく50歳。多くの先人が犠牲に なった広島。米科学者は想像して板だろうか? 原子力が大量殺りく兵器になることを。原子力発電所も大量殺りく兵器に見えるのは私だけだろうか?
年中無休に24時間営業、ローソンができ、すぐにファミリーマートが、近くにできた。電力量を増やす原因だ。弁当を捨てる量も3倍になったとい う。私たちの亡くなった祖父母はどう感じるだろうか。被爆2世、3世、いや4世の時代となった。こうなると戦争イメージがわかない。しかし、実は2世3世 に遺伝子が受け継がれ、リンパ腫や乳がんは減らない実態である。
あと知られていない事実が2つある。1つは現在の広島市内の地主はすべて、よそ者であること。土建屋出身が多く、荒っぽいと言われる由縁になっ ている。もう一つは、長崎原爆投下は世界的に知られていない。なぜか? 長崎にはかなりの米国人を含む外国人が居住していたからだ。なんと、米国は自国民まで殺してしまった」(大阪在住・広島県人)