普遍教育実践講座第257回「なぜ大臣になりたいのか」

車を運転していると正面衝突する勢いで来る自転車。腹立たしい。いつからこんな非常識な世間になったのか。一度腹が立つと常日ごろから不満に感じる ことが次から次へとわき出てくる。だいたい、今の日本は、どこが入り口で、どこが出口かわからない行政の構造体だ。建て増し継ぎ足しで、玄関先の上に部屋 が突き出たような状態。

法務省の天下りが、する仕事がないので信じられないような規制を作り上げ、商売に歯止めをかける。教育現場も人格形成には、程遠い生徒と親。ど の程度が借金の限界かを知らない政治家達。歴代の大臣は資産家ばかり。与党を倒す為、出来もしない事ばかり唱えた民主党。行政改革を断行する勇気や力も無 いのに、掛け声だけで当選しようとするお粗末な議員。

 

既に破綻しているこの国の大臣に、競って成りたいのは何故?景気が悪くても良くても議員の給料は同じ。大臣になれば利権に参加出来るか ら?。甘い汁を味わえるから? 歴代に名を残せるから?とんでもない。責務感と使命感があれば、今この国の大臣になるのは二の足を踏みちゅうちょするのが当たり前だろう。

ここ何十年難問題の解決がなされていない。大阪だけでも、府会と市会議員の総数は1140人。1議員に掛かる経費が年間約2500万円としたら、約285億円となる。全国ではいくらになるのか。

一方 、国内で日本製の物を購入したくても、物がない。製造業もほとんど無くなった。大手メーカーは中国からベトナムへ。工場が最も多く雇用を必要とするのに。 就職難ではなく働く場所がないのである。働く場所すらない若者が、どうして消費税を払い生活が出来るのだろう。また、技術を海外へ流出させることは国を売 る事でもある。技術の種を外国の畑に植えて、出来た品物を日本へ売ってくる。このような状況になることは十数年前からわかっていた。政治的に食い止める努 力をするべきだった。

ある長老の政治家が捨てセリフを吐いて政界を去った。「今の国会は、政治家では無く政治屋ばかり」。なぜ、政治や政策のプロではないのに立候補 するのだ。一体、こんなにガタガタになった日本をどうしてくれる。責任を取るとは、辞任することでは無く弁償することである。責任ある歴代大臣全員が、私 財を国へ差し出すべきである。そして、働く国民の平均所得に合わせて、議員の給料も変動させるべきではないか。

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